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AKB48入門

東京ポッド許可局も好評な、アベ氏ことサンキュータツオさんの新しく始まる連載を撮影させてもらえることになったので、記念に(というか、何の因果か、というか)AKBのドキュメンタリーを見に行きました。ええまだDVDは出ていないので劇場へ行きましたの〜。

後味は爽やかで、闘っている(戦わされてる)彼女たちに親近感すら抱いて帰ってきました。
これがただのアイドルのドキュメンタリーと差別化できていたのは、まず、48人×3?+研修生おおぜい、という大所帯アイドルの異様さ。そして、それを総動員して行われる総選挙という儀式(装置?)のえもいわれぬにぎにぎしさ。夢を見ているというより痛々しい。そこに萌えろということか。
それから震災。津波で建物いっさいがなぎ倒された土地と、自衛隊のトラックや行き来する迷彩服の自衛官たちと、ミニスカート姿の無防備な少女アイドル。この組み合わせがひどくアンリアルで胸に響いた。不謹慎だけど、すごい絵撮るなと思った。「アンリアル」が「胸に響く」なんて、やはり去年は特別な年で、継続していたものだけがそれを捉えることができたんだ。

なんだろう、それでも残る、この奇妙な感じ。
でもこれが現実で、これがいま日本で一番支持され人気のある女性アイドルなんだねー。いやはやいやはや。

 
久しぶりに映画。


ダラダラしよう、と決めていたこの週末。
DVDを4本見ました。


FACEBOOKの創設期を描いた「ソーシャル・ネットワーク」、面白かったです。
まずテンポがよい。調停シーンのボリュームが多いわりに、パーティーシーンや、青春特有の女の子たちとのやりとりなどがスパイスになっていて、みるみる引き込まれてしまう。
映像のセンスもよい。特に、ハーバードの構内の引きの絵のなかを主人公が走ってくる夜のシーン、好きでした。あとは、テムズ河のレガッタ大会のところ。近景をボカした引きも、見慣れないアングルのアップも新鮮でした。


「息もできない」も良かった。
日本版のタイトルを考えた人にGood job!と言ってあげたい。
韓国には人生遺伝という言葉があるようですが、似たくないと思っているところにかぎって似ていってしまうという悲劇。DVのトラウマがある人は見ない方がいいですよ。


ポニョのこと


 映画館に『崖の上のポニョ』を見に行った。
 冒頭の遠景、崖の上に立つソースケの家、その鉛筆画のようなタッチの草が揺れるところから、もう私は泣きそうだった。バケツを抱えた少年が跳ねるように坂を上がったり降りたりする、その動きだけで、なぜこうも瑞々しいのだろうと思う。

 ストーリーは途中までかつてない勢いで展開する。緻密なタブローのような海のなかの小さな生き物たちの描写や、変幻自在な波の動きなどが目に楽しく、心地よさに身体を委ねる至福の時間が続く。そして、これは話としてはどう収束させるんだ? とハラハラしだしたころ、映画はあっけなく終わる。観客が顔を見合わせてきょとんとしてしまうくらいに、結末はさらりとしていた。
 『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』の頃であれば、さらにここからたたみかけるストーリーが用意されてしかるべきで、もっと大作感を出すこともできただろうに、そのほうがさらに興行的にも成功しただろうにと、その点は悔やまれるが、何より『ポニョ』は宮崎さんのやりたいことに忠実な作品だと感じられたのがうれしかった。
 『となりのトトロ』が国民的規模で幼少の時の記憶を呼び起こさせたのと同様、『ポニョ』も、幼少時の特別な時間に異世界と出会うファンタジーをベースにしている。その出会いへの憧憬と、もう戻れないというセンチメンタリズムをかき立てておいて、そこに負けん気の強いポニョを放す。「ストーリーなんてもうどうでもいいんだ」、アニメとして類い稀なあの絵の完成度は、そう言いながら迫ってくる。縁起でもないけれど、これを遺作にするつもりなのだろうと思った。幕引きとして申し分ない。

 両親や妹たちと島根の家で『トトロ』を見たとき、私は娘のメイとサツキの目線でいた。今回は自然にリサの目線で、ソースケやポニョを見守った。映画はいつでもその時間を再生することができるけれど、作り手と観客は、作品とは別の流れのなかにあって確実に年を重ねていく。そして、やがていくつもの時制と記憶が、作品のなかで交差するようになる。ポピュラリティーを得た作品の幸福とは、こういうことかもしれない。

その後の映画の話。
そうそう。TSUTAYA DISCUSに入りました。
これ、すごく便利ですよー。システムがかなり秀逸!
リストに見たい映画を登録しておくと、順番に送ってくれます。映画を見たあとは、郵便ポストに返却。
いつまでに見なきゃ、みたいな期限もないし、貸し出し中で借りられないというロスもない。
映画を見るための月々の出費を必要経費と割り切れる人、気がつくといつのまにか延滞しちゃってるものぐさちゃんにもおすすめです。

下は、忙しさにかまけていた9月〜11月におうちで密かに楽しんだDVDたち↓。
ほんとはもっと本数見れるといいんだけどね。

Mr&Mrs スミス
(今ごろって? まあ許して。トム・クルーズ型ヒーローを完全に過去のものにしたブラピ&ジョリーが鮮烈!)

トリコロール/青の愛
(ブルーのランプに光が集まったりほどけたりする美しい映像が印象的。人を喪った喪失感が芸術や情事への衝動へ流れていくのを、肯定する姿勢がフランスらしい。ビノシュのビジュアルはかなり好きです。そうそう。私は彼女の「存在の耐えられない軽さ」を見て、最初に持つカメラは黒、と決めたんでした、、。懐かしいな。)

クレールの刺繍
(私的フランスフェアの一環として(笑)。特に絵になるロケーションで撮影しているわけではないのに、冒頭の畑の茶色から色彩が抑制され、バランスが考え尽くされている。モチーフに使われる刺繍もさることながら、柔らかい色合いのセーターやターバン、色合わせの気の利き方がただごとではない(笑)。ストーリーも狙いすぎてなくて好感。あとね、フランス映画は性欲のスイッチの入る瞬間の描き方が上手い!)

2046
(これはちょっとがっかりでした。思わせぶりなだけで雰囲気以上のなにものでもない、という感じ。私たちの世代は学生のころ香港映画ブームを経験していて、なかでもウォン・カーウォイの洒脱な映像は光ってたから。がんばってほしいですね。)

サマリア
(この映画は拾いもの、すごくよかったです。まぁ、ちょっとトートツに人が死にすぎちゃったりするけど、空気感が非常に好きでした。「少女特有の危なっかしさ」というフィクションが好きなかた、低温で燃えている感じにゾクゾクしてしまうかたには、是非見てほしいです。)

まぼろし
(前述の「トリコロール〜」と同じく、長年連れ添った夫に先立たれる話。どうも私は想像力が乏しいのか、ゴーストがでてくると話に入り込めないみたい。人によって受けた痛みは、人と関わって取り戻す。そんなことをじっと考えさせてくれる作品。)

恋に落ちる確率
(これ、邦題の付け方を間違ったと思うんだよなぁ、、。こんなに小難しいことをしようとしている映画に、「恋」と「落ちる」と「確率」と三つもベタな語を並べてはいかん。始まりの語り口が「去年、マリエンバードで」を思わせました。)

空中庭園
(かなり派手でどぎつい絵に仕上がっていたのでびっくり。小説を読んだ印象では、もっと淡々としたフレーミングで描いても面白かったと思う。んまあでも、工夫と努力の跡がみてとれる。及第点なのでは。作るのは大変だけど、見ている側だと何とでもいえるなあ!)
まぼろしのような
ちょうどTSUTAYAでフランソワ・オゾン監督の「まぼろし」を借りてきたその夜、
友人からこの映画(下記)はよかったよー、というメール。むむぅ、ぜんぶ洋画。むむ!見てみよう!

『Adaptation』
『Sideway』
『Punch-Drunk Love』
『まぼろし』
『Lock Stock and Two Smoking Barrels』...

別の友人からは、
『初恋』と『ゆれる』を観に行きたい、と。うん、どちらも良さそうだなぁ。
ご報告3 ついにDVDも解禁。
パソコンを新調したことで、テレビを見ることができる気楽さとともに我が部屋へやってきたのが、DVDを見る習慣。
いやぁ、どうも思っていた以上に映像に飢えていたようで、暇を見つけてはふらふらとTSUTAYAへ立ち寄ってしまう…。

記念すべき、DVD鑑賞第1弾は、友人のAV監督ペヤング嬢にずいぶん前からお借りしていたDVD!
これまでAVってちゃんと見たことがなかったけど、面白かったです。レズナンパものということで、男優がでてこないぶんソフトなんだと思うけれど、エロを盛り込みつつ、しっかり良質のドキュメンタリーエンターテイメントに仕上げていて、さすがだと思いました。街によって女の人の装いが違うことや、“なぜ女は男が好きなのか”とか、思考がAV的な関心から抜けていく場面が、すっと上品に織り込まれていて…。
それにしても、街頭でアポなしで良い絵が撮れるまで見知らぬ人に声をかけつづけるって、きっとものすごい労力のはず。
写真学校のときに「街頭スナップ」という、渋谷とか新宿とか上野とか、とにかく街へ出て至近距離で人をスナップする課題があったのですが、撮るという了解を取り付けずにシャッターを押すのはひどく居心地が悪くて、とにかく理不尽に感じたことを思い出しました。


以下、最近怒濤のように見たDVDたち。やっぱり飢えていたんだと思うな。おすすめの映画があったらぜひ教えてくださいまし!

「池袋ウエストゲートパーク」全巻(リアルタイムで見ておかねば、と思っていたクドカンドラマをようやく。いっしょに石田原作も読了。ドラマのほうが良いね)
「恋の門」(大人計画つながり。松尾さん監督第1作、イズムは舞台が映画に変わっても発揮されている)
「青い車」(絵になるキャスト。あおいちゃんは上手いなぁ)
「珈琲時光」(すすめていただいていた映画もようやく。オズ的な長回しのワンショットのなかで交差する中央線が艶かしい。人の感情や触れ合いが、かすかすぎるくらい微かに描かれる)
「さざなみ」(藤井保さんがカメラを回していたので。かっちりとした風景写真のフレーミングが最後までブレない)
「リンダリンダリンダ」(友人が褒めちぎっていたので。女の子同士の適度な距離感が今っぽい)
「東京タワー」(岡田くん見たさ? これを見て年下と恋したくなるってのはウソだね。江國さんの原作まだ読んでないや。東京タワーはいつか写真でやりたいモチーフ)
「海猫」(もっとやりようがあったような気が…)
「めぐりあう時間たち」(これも友達に薦められて。不自然じゃないんだけど、奇妙な時空間、奇妙な登場人物)
「ロスト イン トランスレーション」(あーあ、こういうの日本人にこそ撮ってほしいのに)
「プラトニック セックス」(オダギリジョーさんが出てるって知ってた?)
「トパーズ」(80年代的エロさ、エグさ。クスリに頼って終わらせるところもこの時代ならでは?)
「THE 3名様」(こちらは00年代のゆるさの極地、シチュエーションの勝利)
「彼女の恋からわかること」(寡黙こそが饒舌、といってるような映画。映像が具体的に展開しなくても、人は想像でその隙間を埋めるのだと実感。こういうインタビュー映画を日本でやるとどうなるんだろう)
「下妻物語」(これから見まーす、誰に聞いてもすごく面白かったというので楽しみ)